千野流!サックスのリードの選び方・育て方


オンライン楽器レッスン Joyle(ジョイル)のサックス講師の千野哲太です。

今回は、サックスに欠かせない「リード」の選び方・育て方についてお話します。

リードとは

リード
リード

リードとは、管楽器で用いられる薄い板片のことで、これを振動させることで音を出します。主にを乾燥させて作られることが多く、一つ一つの状態が違います(プラスチック製もあります)。

シングルリードとダブルリードがあり、シングルリードは主にサックスやクラリネット、ダブルリードはオーボエやファゴットで使われます。

リードは、硬さによって番号が付けられています。2から始まり、3、4と続きますが、2と3の間に2 1/2(にはん)、3と4の間に3 1/2(さんはん)が入ります。この数字が小さいほうが、柔らかいことを意味します。マウスピースによりますが「3 1/2」が使われることが多いです。

またリードは、楽器の種類(ソプラノ、アルト、テナー、バリトン、バス)によって大きさが変わりますし、ジャンル(クラシック、ジャズ、ロック)によって厚さが変わってきます。先ほど硬さの数字について説明しましたが、この種類ごとに数字の意味が変わってきますのでご注意下さい(あるリードの3と、他の種類のリードの3は硬さが異なります)。

バンドーレンの銀箱
バンドーレンの銀箱

1箱10枚セットで販売されていることが多く、価格は一箱¥3,000程度です。僕は、作った時の新鮮さが保たれる個包装が好みです。主に楽器店で販売されていますが、千野的にはヤフオクで買うのがオススメです。もちろん未開封ですし、使用上、特に問題を感じたことはありません。1年分買ったりもします。

僕は1枚のリードを、コシがなくなり、音の反応が悪くなるまで使います。大体2週間ぐらいですが、これはかなり長い方です。長持ちするリードだと、9ヶ月もつ場合もあります(使い続けているわけではありませんが)。

 

バンドーレンの青箱
バンドーレンの青箱

リードのメーカーとしては、バンドーレン、リコが多いです。僕は、バンドレンの中でも V12(通称:銀箱)を愛用しています。クラシックをやる人は、この銀箱か青箱(トラディショナル)が多いです。銀箱は青箱に比べて、芯があって重厚感があるように思いますね。

リードの選び方

次に、選び方をご紹介します。

リードは、それぞれが違うものですから、普通は10枚全て開けて、その中からちょうど良いリードだけを使うようにします。僕は、無駄なリードを出すのがもったいし、どんなリードでも吹けるようにすることが大切だと思っているので、1枚ずつ全てのリードを使いきるようにしています。僕にとって、リードの良し悪しは個性なんです。

リードをマウスピースの先端に合わせて吹くわけですが、この時、「ほんの少し左右にずらした方が振動しやすい」などの特性を見極めます。”ほんの少し”というのは、髪の毛一本分ぐらいの微調整です。硬さや振動しやすい位置を把握するようにしましょう。反応が悪い場合、紙でこすって薄くするというワザもあります。

吹く以外にリードの厚さを確認する方法としては、光にかざして厚さを見る方法があります。繊維が見えるので、太すぎず(太いと反応が悪い)、細すぎない(細いと音が良くない)ものを選びます。

また僕は、練習用と本番用を分けるようにしています。新しいリードを口にする際に、良い物は本番用にとっておくわけです。

本番用練習用
反応よくて、自分好みの音(音色)がするリード
状態を確認する程度で、あまり使わないようにする
自然に音がするリード
楽に吹けるリード

リードの育て方

開けた時にはカラカラのリードを少しづつ使えるようにすることを、「育てる」という言い方をします。育てる、という言葉のイメージ通り、徐々に楽器に慣らしていくようにします。

まずは一枚開けて、2、3回舐めて湿らすだけにしておき、真ん中の音域で音を出すだけに留めておきます。最初は反応が悪いのですが、だんだん良くなっていきます。音が良い感じに鳴るようになったら、音域を広げていきます。

良い育て方のコツは、反応が良くなるピークの前ぐらいで止めて、リードを1日ぐらい休ませることです。これを2回ぐらい繰り返すと3日目になりますが、そこで吹いた時に30分ぐらいでピークが来るようになります。4日目からは普通に吹いても大丈夫ですが、もしダメだと思ったら、無理せずピークの前で休ませておくようにしましょう。

リードの状態は、ピークを超えないようにすることが大事です。車で言うところのレッドゾーンに入らないように気をつけて下さい。


リード一つとっても、奥が深いことが伝わりましたか?ぜひ僕のサックスレッスンで、リードについても詳しくなってくださいね!

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千野 哲太(サックス)

千野 哲太(サックス)

1996年生まれ。横浜市出身。2015年、神奈川県立弥栄高等学校芸術科音楽専攻卒業。高校在学中、校内オーディションを通過し、ブダペストの聖テレジア教会とウィーンのシューベルト生家で演奏。弥栄高校芸術科音楽専攻第5回室内楽・協奏曲・アリアの夕べ出演。 日本サクソフォーン協会主催、第16回ジュニアサクソフォーンコンクール第1位。 2016年、自身初のソロコンサートを横浜市にて開催。 また、ロックバンド”アマリリス”のライブ、レコーディングにサポートメンバーとして参加、アレンジャーも務める。 世界初のサクソフォーンとドラムのみによるロックバンド"Tokyo Rock'n Sax"では、加入前からレコーディングに参加。 MALTA氏主宰のJAZZ IN GEIDAI 2016に出演。 サクソフォーン以外にピアノや作曲でのコンクール一位及び入賞歴も生かし、路上ライブなども行う。音楽活動におけるモットーは"ジャンルレス"。 これまでに、サクソフォーンを田村哲、田村真寛、冨岡和男、須川展也、大石将紀の各氏に、室内楽を林田祐和氏に師事。マスタークラスなどで、Jerome Laran、大森義基、有村純親、福本信太郎、Levente Puskas、下地啓二、Claude Derangle、Nikita Zimin、松下洋、Arno Bornkampの各氏のレッスンを受講。第20回浜松国際管楽器アカデミー受講。Tokyo Rock'n Sax、メンバー。現在、東京藝術大学二年次在学中。
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