実は奥が深い!譜めくりの魅力


はじめまして。オンライン楽器レッスン Joyle(ジョイル)ピアノ講師の松橋朋潤です。

僕は普段、ピアニスト・講師として活動することが多いのですが、 たまに別の”音楽活動”をするときがあります。それは、、、譜めくりです!学生の時は、先輩や師匠の譜めくりを年間10回はやっていたと思います。

そんな譜めくりスト(譜めくりをする人のことを度々こう呼びます)が、譜めくりの魅力に迫ります。

譜めくりとは

そもそも譜めくりとは何でしょうか。Wikipedia から引用してみます。

譜めくり – Wikipedia

譜めくり:Page-turner)は、独奏者、ピアニストなどが演奏中に楽譜をめくる人物、およびその行為を指す言葉である。(中略)譜めくりは、複雑な作品を、記憶(暗譜)に頼って演奏したくないと考えている演奏家のために必要である。また、譜めくりを担当する際には、演奏家の合図を理解し、迅速かつ控えめにページをめくるために、音楽の内容を理解し追従できるようにしておくことが必要である。

クララ・シューマン
クララ・シューマン

一方、楽譜を見ずに弾くことを「暗譜」と呼びますが、これが広がったのはクララ・シューマンに暗譜の習慣があったのがきっかけと言われています。そのクララ・シューマンは、フランツ・リストの影響で暗譜を始めたそうです。また、広まったのは「カッコいいから」という説が有力なようです。

譜めくりストはなぜ必要?

その譜めくりストは、どんなときに必要なのでしょうか。

ピアノのソロコンサートやコンクールなどでは暗譜で演奏されることが大半ですが、近年は、譜めくりストをつけた演奏が以前より増えているように思います。 20世紀最大のピアニストとも称されるスヴャトスラフ・リヒテルは、楽譜を見ながら演奏したことで知られています。しかし、それは暗譜ができなかったわけではなく、「調が分からなくなる」というのが理由とも言われています。記憶力が抜群で、軽々と全ての調で弾けてしまったからなんでしょうね・・・。

逆に、デュオやピアノが入る室内楽では、楽譜と譜めくりストがあることがほとんどです。この理由は、指揮者をイメージすると分かりやすいです。指揮者は、普通、楽譜を見ていますよね?ピアノ奏者は伴奏をしながら、一部では指揮役も兼ねており、全てのパートを追う必要があるのですが、他のパートまで完全に覚えていることは難しいからなんです。

一方、ピアノ協奏曲では、ピアノ奏者が楽譜を見ることはありませんよね。この場合、指揮者がいますので、奏者は指揮者役をこなす必要はなく、自分の演奏のみ集中すれば良いので楽譜は不要です。

譜めくりにまつわるエピソード

様々なコンサートで譜めくりをやっていると、思わぬ場面に出会う時があります。

バルトークのヴァイオリンピアノのソナタの譜めくりでは、ピアノだけではなく、ヴァイオリン側の譜めくりも”一人で”担当しました。座る場所はいつもと同じピアノ奏者の横なので、ヴァイオリンの譜めくりのためには少し歩かなければならず、靴音がしないようにいつも以上に気を使いました。

ジャン=マルク・ルイサダ氏の譜めくりをした際、演奏が終わると譜めくりストである僕のことも彼が讃えてくれたことを覚えています。ちょっと嬉しかったですね〜。あと、ページ右下にリピートがある曲の譜めくりの際には、通常1回のリピートのところを、なんと2回、それも本番突然のことでしたので、次のページに譜めくりした直後に慌ててページを戻しました。こうなると問題は、次の時です。「リピートがあるのか?ないのか?」ドキドキしていたら、アイコンタクトがあったので安心してページをめくることができました。

また、 譜めくりストは、奏者と同じ楽屋ということが多いです。ピアニストと同じ部屋にいるという機会はそうありませんから、業界の裏話なんか聞けたりして貴重です。

自動譜めくり

最後に自動譜めくりについても、触れておきましょう。

僕が使っている iPad / iPhone 専用楽譜アプリ piaScore では、自動縦スクロールや半ページ譜めくりができます。

また、AirTurn PEDiRig BlueTurn といったBluetooth に対応した専用ペダルを使うと、足で譜めくりができてしまいます。

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こういう譜めくりが普及すると、ピアニストとしては便利ですが、譜めくりストがいらない時代が来てしまいますね・・・。


いかがでしたでしょうか。譜めくりの魅力を感じて頂ければ嬉しいです。

次回は、譜めくりのコツを伝授いたします!

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松橋 朋潤(ピアノ)

松橋 朋潤(ピアノ)

東京藝術大学器楽科ピアノ専攻卒業、同大学院修士課程修了。 少ない時間で効果的に上達したい方、本格的な技術向上を望む方、大歓迎です。趣味は料理、飲酒(地酒&ワイン好き)、アクアリウム、サイクルロードレース、ゲーム、スキー。 大学院修士課程修了時、成績優秀者に贈られる藝大クラヴィーア賞受賞。ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会コンチェルト部門初級優秀賞。A1級、C級、D級入選。 Jr.G級ベスト8賞。 第5回日本演奏家コンクール 第1位。第21回レ・スプレンデル音楽コンクール第2位。 第14回日本クラシック音楽コンクール第4位。イタリアにて開催された36thフィナーレ・リーグレ国際コンクール第3位。
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